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筑波山から平野を眺め、脱・東京を考える
こんにちは、平山です。
茨城県つくば市のあるお客さまからお問い合わせをいただき、ホームページ制作の打ち合わせに行ってきました。
確かに入曽デザインは全国対応をうたっていますし、関西や四国にもお客さまがいらっしゃいます。
でもどなたかからのご紹介でもなく、まったくの新規でこんなに距離のあるところから制作のご依頼をいただくというのは、珍しいことです。
とりあえずお話を伺いにつくば市へ行きまして、何故ピンポイントで埼玉県の所沢市にあるこんな小さな制作会社にお声がけいただけたのか伺いました。
理由はシンプルで、ご依頼主さまの奥様が入曽デザインのホームページをたまたま見られて「ここがいいと思う」と言っていただけたからでした。
私は現在45歳で、インターネットネイティブの世代ではありません。
だから「つくばの方が、ものを作ることを所沢の業者に普通に依頼する」なんて事実を目の当たりにすると、「これもインターネットが発達したおかげだなぁ」などと感慨深く感じてしまうのです。
そしてもう一つ、地方と地方がこうして直接結びつくことができる感慨とは別に、「東京をパスしたな」という優越感に似た気持ちにもなるのです。
事実つくばのご依頼主さまも、最初は東京にある規模の大きな制作会社に依頼されることを考えていたようですが、奥様のアドバイスで私たちに声をかけていただいたのです。
東京を介さずに、繋がることができた―その事実は私の優越感を心地よく刺激します。
もちろんそれは、東京へのコンプレックスの裏返しなのですが。
私が10代の頃は、ネットもスマホもなく、テレビが情報源で娯楽の中心でした。
そしてテレビが伝えてくる価値観は、「東京が至高にして至上」というものです(あと、ファッションは全てキムタクに倣え)。
もちろん若い頃の私も、東京に憧れ、東京に住み、東京で働いてきました。
でもここまでインターネットが発達した現在では、東京などの都市部にいなくても、情報も物も不足を感じないくらいには手に入れられるようになっていると思います。
だから私が若い頃に感じていたほどの「東京コンプレックス」が、今の日本社会にはないような気がするのです。
私は15年くらい前に、「日本語ラップ」を題材にした「MCニコ」という漫画で漫画家デビューをしたことがあります。それは「青森にいる少年が、ラッパーを目指して憧れの東京に上京する」という話だったのですが、今の若いラッパーの気概は「地元をrep(代表)する」というもので、必ずしも「東京に出てラッパーになる」というものではありません。
やはりそこで、自分の感覚が古いものだなぁと思ったりします。
ことほどさように、東京コンプレックスは私のようにテレビに影響を受けた世代ほど強いように感じるのです。
しかし今のインターネットネイティブの若い子たちはテレビを「見ない」と言いますし、「オールドメディア」と呼ぶ人もいます。
そして現在の時事としてテレビ局が非常に大きな問題を抱えていますが、そうしたことも相まって「東京が至高にして至上」という価値観は相対的に弱まっていくと思うのです。
そうすると我々のような地方の企業が活力を得られることに繋がるので、そうなって欲しいなという私の願いかもしれませんが。
入曽デザインがつくば市のお客さまからご依頼を受けたという事実は非常にマイナーなことがらですが、そこから「脱・東京」について筑波山からの景色を眺めながら考えていました。
